医療従事者の陽性率1.79%、歯科医師は0.7% ソフトバンクの新型コロナ抗体検査 ソフトバンクグループ株式会社は6月9日、同社が実施した新型コロナウイルス抗体検査結果の速報値を公表した。孫正義・代表取締役社長兼会長らが出席したYouTubeでのライブ配信で明らかにしたもの。 検査結果では、対象となった医療従事者とソフトバンク・取引先関連の関係者44,066人のうち191人が陽性となり、陽性率は0.43%だった。このうち、医療従事者は5,850人のうち105人、1.79%が陽性となった。属性別の陽性率では、受付・事務等(2.0%)、医師(1.9%)、看護師等(1.7%)、歯科助手(0.9%)、歯科医師(0.7%)の順で、「歯科医師」と「歯科助手」の陽性率が医療従事者の平均より低いことが分かった。 この結果について、ライブ配信に出席した大曲貴夫・国立研究開発法人国立国際医療研究センター理事長特任補は、「驚くべきデータ。歯科(口腔外科含む)では新型コロナウイルス感染症に危機感があった。口を開けて処置するため、飛沫やエアロゾルを浴びることによる感染リスクが心配されていた。リスクが高いと予想していた専門家が多いと思う」と語った。 さらに、医療従事者の陽性率が濃厚接触者の陽性率(11.8%)より大幅に低かったことについて、「医療現場で行うさまざまな感染対策がリスクを下げるのだと思った」と述べた。 検査は、グループ内の感染状況の把握や社会貢献などの目的で、今年5月12日~6月8日に実施した。